消防団は、消防本部や消防署と同様、消防組織法に基づき、それぞれの市町村に設置される消防機関です。地域における消防防災のリーダーとして、平常時・非常時を問わずその地域に密着し、住民の安全と安心を守るという重要な役割を担います。
消防団員は、消防本部等の職員と同じく権限と責任を有する公務員である一方、ボランティアとしての性格も併せ持ちます。消防本部等の職員は常勤の公務員ですが、消防団員は、他に職業や学業に就いている非常勤の特別職公務員(地公法第3条第3項第5号)です。
活動は、火災発生時における消火、地震や風水害といった大規模災害発生時の救助・救出、警戒巡視、避難誘導、災害防御などのほか、平常時においては、訓練、応急手当の普及指導、住宅への防火指導、特別警戒、広報活動などにも従事します。
女性団員は、消防団において今後ますます必要とされる存在です。一人暮らしの高齢者宅への防火訪問や応急手当の普及指導など、女性の優しさや細やかな配慮を活かした活躍が、地域とのつながりをさらに深めてくれるものと期待されています。
消防団の入団資格は、市町村ごとに条例で定められていますが、一般的に、入団を希望する18歳以上で、その市町村に居住しているか、または、勤務している人なら、男性でも女性でも消防団に入団できます。
※市町村によっては、その市町村に居住する方のみ採用しているところもあります。
消防団長
消防団の事務を統括し、団員を指揮して法令に定める職務を行う。
消防副団長
団長を補佐し、団長に事故があるとき、又は団長が欠けたときは、その職務を代理する。
分団長
上司の命を受けて分団の業務を処理し、所属消防団員を指揮監督する。
副分団長
分団長を補佐し、分団長に事故があるとき、又は分団長が欠けたときは、その職務を代理する。
団員
上司の命を受けて消防業務に従事する。